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御霊供膳のお供えの仕方

御霊供膳の器と料理

※御霊供膳の器の配置の一例です。

飯椀 → 炊き立ての御飯
汁椀 → みそ汁、すまし汁
壺椀 → 煮豆、あえ物、酢の物
平椀 → 高野豆腐・椎茸などの精進の煮物
高杯 → 揚げ物、焼き物
※蓋 → 香の物

※ 蓋でお供えすることもあります。お供えの仕方の一例で、必ずしなくてはならないものではありません。

御霊供膳の食材

海の物 → わかめ、ひじき、こんぶ…
山の物 → 山菜、きのこ…
里の物 → 豆、野菜、いも、こんにゃく…

時季の山海の幸や里で採れる食材を活かして料理をしてお供えして頂ければと思います。

御霊供膳の調理の注意点

食材に原則として下記のものは使わない

① 肉・魚等の不精進の食材は使わない
② 臭いの強い野菜(ニラ・ネギ・ニンニク等)や香辛料(からし等)は使わない
③ お出汁には鰹節や煮干しは使わない

※ お出汁等は出来る限り干しシイタケやこんぶを使用してください。ただ、あまり厳格になり過ぎず、食材や調理については慣習や出身地等の伝統等があると思いますので、その場合はそれぞれのご家庭での慣習等に添ってお作り頂ければと思います。

御霊供膳をお供えするときの注意点

御霊供膳をお供えするときは、お箸をご本尊様、ご先祖様のお位牌に向くようにお供えしてください。
御霊供膳はご本尊様やご先祖様に頂いてもらうものになります。

御霊供膳をお供えするときは、それぞれの器の蓋を取ってお供えして頂いた方がいいかと思います。

お供えする時間とお参りの時間等との間が合わないこともあるかと思いますが、出来立てをご本尊様やご先祖様に頂いて欲しいと思いますから、「お召し上がり下さい」とお言葉を添えてお供えして頂ければと思います。

満中陰法要の御供「傘餅/笠餅(かさもち)」

満中陰法要(四十九日・忌明け法要)に傘餅をお供えします。
由来には諸説ありますが、昔は貴重であったお餅をお供えして故人の菩提を祈る慣習・民間信仰から今日に続いているようです。
一升の餅(一升=2kg)で丸餅7個を円形にしたものを7段とのし餅(傘餅)を上に乗せたものをお供えし、法要後に上ののし餅を修行大師さまのお姿に切って、お参りに来られた方々の具合の悪いところを切り分けてもらい食するとご加護を頂けるとの信仰からきています。

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