
お盆にまつわるQ&A

Q お盆はいつから?
お盆は7月13日~16日で行われてきましたが、田植え等の都合もあり、関西等ではひと月遅れの8月13日~16日で行われることが多くなりました。
最近では、関西でも7月にお盆のお参りをされる方も多くなってきています。
Q 迎え火、送り火等、火を使えないマンションでは
どうしたらいいですか?
住居の事情で火を使えないことも多いかと思います。
その場合は、夕方にお佛壇等のあるお部屋の窓を少し開けてお灯明とお線香をあげて、「気を付けて帰って来て下さい」「気を付けてお帰り下さい」と手を合わせて、お迎えやお送りをして頂ければと思います。
Q 精霊馬と精霊牛
本来はナスやきゅうりにおがらや串等で足を作ってご佛前にお供えします。
無足は庭に埋めたり、飼っている動物の餌にして他の生き物に供養することができましたが、ナス等は痛むのが早く、破棄してしまうことになり、食べ物を粗末にしてしまうことになります。(命を無駄にすることになります。)
ですから、組紐・ローソク・置物など代替えの品物があるのでそちらに置き換えることもお考え頂ければと思います。
Q お供えする器って?
お盆の折に蓮の葉を器にしてお供え物をのせてお供えします。蓮の葉に似せた陶器や紙製のお皿等もあります。
故事に習ったお供えの仕方ではありますが、皆さんが気に入っているお皿やお盆等で楽しみながらお供えを準備し、ご本尊様やご先祖様にお供えして頂ければいいのではないかと思います。
佛事や供養を楽しんで頂くことも大切なことだと思います。
Q 迎え火・送り火は「いつ」したらいいですか?
迎え火 : 盆の入りの13日
送り火 : 盆の明けの16日
というのが一般的ですが、13日より前にお寺さんがお参りに来られる場合は、その前日の夕方に迎え火をされることをお勧めしております。
Q お盆のお供え物は?
野菜や果物等の生ものは買い物に行かれた時にお供えして、表面に露が付きだしたら冷蔵庫へ。
常用のお供えはお菓子・ゼリー等の日持ちのするものをお供えして、下げて食べたら新しくお供えして頂いて、無駄や廃棄の出ないようにして下さい。食材も尊い命ですから。
Q 精霊船と精霊流し
昔は、海や川で御供物を乗せた精霊船を流してご先祖様をお送りしていました。
しかし、諸法令や環境問題等もあり、最近では流すことができないのが実情です。
精霊船をお焚き上げすることもありますが大変です。折り紙で船を折って送り火の時に一緒にお焚き上げしたり、送り火等に替えて16日の夕刻に窓を開けてお灯明とお線香をあげてお送りすることにして頂いてもいいかと思います。
Q 灯籠や提灯の明かり
「灯籠等の明かりはずっと点け続けないといけないのですか?」とお盆のみならず、お通夜や忌中の間等のお祀りでもよくご質問を受けます。
答えはNOです。
電源、発熱を伴う電球等であれば火災の心配もあります。
ご在宅時で、お参りされるときやお傍におられるときに灯して頂ければと思います。
ちなみに、灯籠にもいろいろな種類のものがありますから、可愛いものや奇麗なもの好きなものを探してみて下さい。
※ お祀りの仕方は「宗旨宗派」「地域」「出身地」によって異なりますし、それぞれのお家で護り続けていることもあるかと思います。
大切なことは「ご先祖様への報恩謝徳の想い」と「近しい亡き方々への想い」だと思います。
あまり形式にとらわれ過ぎないように、供養は十人十色、あなたの想う供養のカタチを創造して欲しいと思います。
気になることや不安なことは菩提寺さんや身近なお坊さん、葬儀社・仏壇仏具屋さんに尋ねてみて下さい。
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